薩摩が誇る「郷中(ごじゅう)教育」
日記
《わが胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 煙はうすし 桜島山》 平野國臣
「泣こかい、飛ぼかい、泣こよっか、ひっ飛べ!」
いきなり何だ、と思われたでしょうが、これは鹿児島県民気質を一番よく表していると言われている言葉。泣こうか飛ぼうか迷ったら、まずは飛んでみろ。つまり、いろいろ考えるよりまず行動に移せ、と言ってるものです。
皆さんは郷中(ごじゅう)教育というのをご存じか。これは昔から薩摩藩で行われてきた独特の青少年教育システム。
各地域ごとに組織され年齢により稚児(ちご)、二才(にせ)、長老(おせんし)と分けられ、教師らしい教師はおらず年長者が下の者を指導する縦割り方式で、文武両道にわたり厳しくしつけられました。
幕末から明治初期にかけて活躍した西郷隆盛、大久保利通、大山巌、東郷平八郎らもこの中で鍛えられ世に出たものです。
この教えは文武両道にわたり、分かりやすいよう「いろは歌」として広められ、藩内では多くの子女が学び、ほとんどの者が諳んじていたといいます。
すべてをここで書き記すことはできませんが一部要旨を紹介すると
・ 武道が第一 ・ 仲間に不作法するな
・ 嘘を言うな ・ 山坂を歩いて体を鍛えよ
・ 外見に凝るな ・ 弱い者いじめをするな
・ 負けるな ・ 女には接するな
・ 金銭欲・利欲に走るな・・・・・
身体を鍛え、剣を磨き、負けるな。そして金も要らない、女も要らない。その上、嘘を言わない、弱い者をいじめない。
まさに男の中の男ではありませんか。
質実剛健なる「薩摩健児」「薩摩隼人」はこうして生まれてきたんですね。
それなのに、それなのに。
現代の男どもときたら、どうなんだ。自分を含め、 猛省!!
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コメント
No title
男らしい方々ばかりですよね
「質実剛健」
日本の男子教育に郷中教育を取り入れればいいのになぁ
2016-12-21 16:13 ひこやん URL 編集
ひこやん
今の世の中、いじめ、ストーカー、ギャンブル、果ては殺人まではびこる。それも老いも若きも関係なし。嫌な渡世でござんす。
ひこやんが言ってくれたように「郷中教育」が絶対必要だと思う。
目上の者は弱い者をいたわり、下の者は年長者を敬う。せめてこの精神だけでも培って欲しい。
それだけでも世の中は変わり、ずいぶんよくなることを請け合います。
2016-12-21 21:45 ミドリノマッキー URL 編集
No title
コメントありがと様でした。
会津藩にも「ならぬことはならぬものです」と言う什の掟(じゅうのおきて)があるように、各藩で教育に関しての教えがありますね。
今でも十分通用する基本的な事なのだから、昔(原点)に立ち戻って教育すれば今起きているいろんな問題は減ると思います。
残念ながら教えられる人がいないので100年は掛かりそうですね・・・
2016-12-22 06:08 ミカン25929 URL 編集
ミカンさん
俺が俺がの自己主張だけで他を顧みることを知らない。
もっとお互いを認め合えたらいいんですけどね。
何事も、ほどほどでいいんです。
2016-12-22 18:08 ミドリノマッキー URL 編集
No title
涙ボロボロだよ。取っちゃうんだったらおいらに移植して・・・そりゃないね。
2016-12-22 18:55 和 八葉 URL 編集
和 八葉さん
男の美学、なんてのは無くなったんでしょうか。
2016-12-23 10:12 ミドリノマッキー URL 編集