人生最後の儀式、悩ましい
日記
以前、葬儀のあり方について書きましたよね。直葬というやつ。
お経もお線香も上げず、火葬場に送り焼いてもらうだけの超格安葬儀。
その時書かなかったことがあったので、ちょっと触れてみます。
それは直葬を選び、予約までされた80代のお年寄りの話。
この方、現役の頃は一部上場企業に勤め、かなり羽振りが良かったとのこと。
ですから自分の葬儀は大きな会館で盛大に執り行うと決めていたそうです。
しかし長生きしたことにより友人知人も少なくなり、以前勤めていた会社の同僚、上司とも疎遠に。
結局このまま葬式を挙げるにしても参列してくれる人はほぼ皆無ということを思い知り、直葬に至ったわけです。
まあ、退職してから20年以上経っているのですから無理もありませんよね。この方にとっては断腸の思いだったのでしょう。
でも話の本題はこれから。
この方、それではあまりにも寂し過ぎると考えたのか、せめて火葬場まで運んでくれる霊柩車の高級化をリクエスト。
(直葬でも要望に沿って個別の儀式、様式は執り行うとのこと。勿論、金額は上乗せされますが)
笑ってはいけません。この方にしてみればたった一つのうっぷん晴らし。
その後どうされたものか。寡聞にして知りませんが、選ぶならロールスロイスかキャデラック。
火葬場までのドライブ、さぞや快適でしょうね。
でも、せっかくの高級霊柩車。走る距離が短か過ぎるので、そのまま天国まで運んでくれたらいいなと思い、このイラストを描いてみました。
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