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別世界のようでした

日記
02 /13 2018
                                        【晴れ・0度】
久々に分厚い本を読んでみました。今回も朝井まかてさんでタイトルは「すかたん」

タイトルを見ていただいて分かる通り舞台は大阪。時は江戸時代。
サクセスストーリーとも読めますが、どちらかといえば大阪の風土とそこに暮らす市井の人たち(主に商人)の気質を描いた人情噺。

物語は、夫に先立たれた武家の御新造さんが理由(わけ)あって大阪の青物問屋に女中奉公。そこで繰り広げられる商家の生業や事件を扱っているのですが、今日はそこには触れません。

とにかく話の中で出てくる大阪の人たちの暮らしぶりや商家のしきたり、考え方が事細かに描かれていて実に新鮮で面白い。ここではその一端を紹介することにします。

なにせ、一章から十章までの章題からして「ちゃうちゃう」「まったり」「だんない」「ぼちぼち」「ええねん」「しんど」「ほな」「かんにん」「おもろい」「すかたん」という具合。

大阪の商家では当主を旦那(だん)さん、その妻をお家(いえ)さん、次の当主が若旦那(わかだん)さんでその妻が御寮人(ごりょん)さん、「さん」を「はん」と呼ぶのを許されているのは目上の者だけとか。

もっと面白く感じたのは奉公人の名前。
本名の一字に「松」とか「吉」を付けていく。例えば本名が長市だったら最初の丁稚時代は「長松」、5年で「長吉」、10年経って手代になったら「長七」、20年で番頭になったら「長助」、30年勤めあげたら「長兵衛」を名乗り暖簾と支度金を貰って別家を興す。
だから周りの者は名前を聞いただけでその者の地位や勤めの長さまで分かったといいます。

この他、仕事の上だけでなく食事や年中行事にまで独特のしきたりや決まりが山ほど。
さらに朝井さんは「客間の襖は呉春の桜花游鯉図、屏風は唐物の紫檀透かし彫り」などと造作の在り様から着物の図柄や素材まで事細かに描写。


いやあ、もうここまで来てるのか。まだ書きたいがきりがない。残念ですが最後に気に入った言葉を二つほど紹介して終わります。

それは「お早うお帰り」と「よろしゅうおあがり」
前者は「行ってらっしゃい」、後者は「召し上がれ」ではなく「お粗末さま」の意味だそうです。

どっちもホッコリ感があっていいですね(^^♪



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ミドリノマッキー

ぴょん吉さんに描いていただきました。いいでしょう(^^♪

古希とやらがもう目前。(あと2年) 体力気力ともまだまだ充実。元気な百歳を目指します。
趣味は読書に将棋。音楽鑑賞。
娘の影響で、トランペットを始めました。60の手習い?
そんな私ですが、これからも多くの方々に教えを乞いながら、さらに頑張っていきます。