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大岡昇平作「野火」を読んで

日記
08 /16 2015
8月は6日広島、9日長崎の原爆の日。
それに15日の終戦記念日と「戦争と平和」について考える機会が多い月です。
ましてや今年は安倍政権による安全保障関連法案強行突破のかかる危うい月。安閑としてられません。

そんな中、大岡昇平作の「野火」を40数年ぶりに読み返してみました。

こんな短いブログの中で作品の紹介、詳しい読後感想などとても無理な話。
ともかく自分の心に残ったことだけを簡単に記してみます。

作品全体を通して感じる異様さ。
戦争という極限状態に置かれた「私」が見て、聞いて、行ったことを語る中で物語は進む。

軍の偉いさんも出てこない、戦闘らしい戦闘もない、反戦の「反」の字も出てこない。
作者が何を表現しているのか、文体の難解さも相まってよく分からないというのが自分の正直な感想。

傷や病に倒れても顧みられない。草や蛭にとどまらず、人肉も食す。そのために仲間うちで殺し合うというおぞましさ、非人間性は胸に突き刺さり、何とも痛ましい限りでした。

分からないと書きましたが、推察することはできます。
「戦争とは、人と人の殺し合いであるということ。その中では人を正常な状態に置かない。どんな人間をも変えてしまう。それに誰も抗えない」

そんな風に受け止めました。いかがでしょうか。

もう一つ。
「死が他から軽んじられるばかりでなく、それぞれの個も死を死と思わなくなっていく状況は空恐ろしい」

こんな世界を二度と現出させてはならない、と強く感じました。

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ミドリノマッキー

ぴょん吉さんに描いていただきました。いいでしょう(^^♪

古希とやらがもう目前。(あと1年) 体力気力ともまだまだ充実。元気な百歳を目指します。
趣味は読書に将棋。音楽鑑賞。
娘の影響で、トランペットを始めました。60の手習い?
そんな私ですが、これからも多くの方々に教えを乞いながら、さらに頑張っていきます。